押入れ収納 二段

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押入れ収納「二段」活用術!空間を倍にする賢いアイデア

日本の住宅に昔からある押入れは、その広い間口と深い奥行き、そして上下に分かれた「二段」構造が特徴的ですよね。布団や季節の家電、思い出の品など、たっぷり収納できる頼もしい存在です。

でも、「上段に物を置いたら、下段が使いにくい」「結局、下段は布団しか置いてない」「二段分のスペースがあるのに、なんだかごちゃついてて有効活用できていない気がする…」なんて感じていませんか?

実は、この「二段」構造こそが、押入れの収納力を劇的にアップさせるカギなんです!今回は、収納家具ブロガーの私が、押入れの「二段」を最大限に活かし、まるで空間が倍になったかのように賢く使うためのアイデアを、キャスター付きの収納家具を効果的に取り入れながらご紹介します。


なぜ押入れの「二段」が活用しきれていないのか?

押入れの二段がうまく使いこなせていないと感じるのには、いくつかの共通する理由があります。

  1. 奥行きが深い: 一般的な押入れの奥行きは約80~90cm。手前に物を置くと、奥のものが取り出しにくくなり、せっかくのスペースがデッドスペースになりがちです。これは上段・下段どちらにも言えること。
  2. 縦空間の無駄: 上段も下段も、棚板から天井・床までの空間が広すぎると、物を平積みにしてしまい、上部の空間が無駄になります。
  3. 動線の悪さ: 奥の物が取り出せなかったり、重い物を下に置いたりすることで、出し入れに手間がかかり、結果的に使わないものが増えてしまいます。

これらの問題を解決することが、「二段」を賢く使うための第一歩です。


押入れ「二段」を最大限に活かす3つのステップ

それでは、具体的に押入れの「二段」をどうすれば有効活用できるのか、3つのステップで見ていきましょう。

ステップ1:現状把握と徹底した「仕分け」

どんな収納も、まずはここからスタートです。面倒に感じるかもしれませんが、これをしっかりやることが成功の秘訣です。

  • 全出しする:押入れに入っているものを全て外に出しましょう。想像以上にたくさんのものが入っていることに驚くかもしれません。
  • 「要・不要」を判断
    • 今後使わないもの、壊れているもの、サイズが合わないものなどは、思い切って手放します。
    • 「いつか使うかも…」と悩むものは、「この一年使わなかったら手放す」など、具体的な期限を決めるのも有効です。
  • 「使用頻度」と「種類」で分類: 残すものは、「毎日使うもの」「週に数回使うもの」「季節に一度使うもの」「年に数回使うもの」など、使用頻度で分けます。同時に、「衣類」「寝具」「季節家電」「趣味の道具」「思い出の品」など、種類ごとにも分類しましょう。

この仕分け作業によって、本当に必要な物の量と、それぞれの使用頻度が見え、後の収納計画が立てやすくなります。

ステップ2:押入れ「二段」それぞれの「ゾーニング」を決める

物が分類できたら、次に押入れの「二段」それぞれに何をしまうかを具体的に決めていきます。

  • 上段:手が届きにくい場所を有効活用
    • 何を置く?軽いもの、季節物、年に数回しか使わないもの、頻繁には取り出さないが一時保管しておきたいもの
    • 例:オフシーズンの布団、来客用寝具、軽いバッグ、季節の飾り物、普段使わないアウトドア用品など。
    • ポイント:踏み台などを使わないと届きにくい場所なので、年に数回しか出し入れしない物や、軽量な物を収納するのが鉄則です。空間が広くても、必要以上に物を積み重ねないようにしましょう。
  • 下段:かがむ必要がある場所を機能的に
    • 何を置く?重いもの、かさばるもの、普段使いの布団、季節家電、防災用品ストック、飲料ストックなど
    • ポイント:かがむ必要があるため、キャスター付きの収納家具を積極的に活用して、引き出すだけで取り出せるようにすると、格段に使いやすくなります。湿気がこもりやすい場所でもあるので、通気性の確保も重要です。
    • 活かし方:まさに今回ご紹介するキャスター付き収納家具の主戦場です。ここにキャスター付きのアイテムを導入することで、驚くほど使いやすくなります。

さらに、奥行きがあるため、手前には「よく使うもの」、奥には「あまり使わないもの」と、使用頻度で場所を分ける「奥行きゾーニング」も意識しましょう。

ステップ3:「二段」の空間を倍にする賢いアイテム選び

ゾーニングと配置のイメージができたら、いよいよ収納アイテムを選びます。押入れの「二段」それぞれの特性を理解し、キャスター付きの収納家具を効果的に取り入れることで、空間を最大限に活かすことができます。

押入れの「二段」活用に必須!キャスター付きコンパクト収納家具
  1. キャスター付き押入れチェスト/ワゴン
    • 活用場所:主に下段。上段でも、引き出しやすい軽量タイプなら活用できます。
    • 特徴:押入れの奥行きに合わせて設計された、引き出し式のチェストやオープンワゴンです。キャスターが付いているため、重い物を収納してもスムーズに引き出せます。
    • 「二段」活用ポイント:下段にこれらを複数並べることで、奥行きを無駄なく使い、衣類や細々としたものを分類して収納できます。引き出しタイプなら、洋服や下着などを隠して収納でき、見た目もすっきり。中身が見えないタイプを選べば、開けた時もごちゃつきません。
  2. キャスター付き押入れハンガーラック
    • 活用場所:主に下段または中段(もしあれば)
    • 特徴:押入れ下段や中段に設置できる、コンパクトなハンガーラックです。和室の押入れで洋服を「吊るす収納」にしたい場合に重宝します。
    • 「二段」活用ポイント:畳むとシワになる衣類や、普段使いのジャケットなどを**「吊るす収納」**にすることで、出し入れが格段に楽になり、見た目も整います。キャスターで手前に引き出せるので、服選びもスムーズです。下段に設置することで、上段のスペースを他の収納に活かせます。
  3. キャスター付き布団収納ラック
    • 活用場所:主に下段
    • 特徴:かさばる布団を立てて収納できる専用ラックで、キャスター付きのものが多く出ています。
    • 「二段」活用ポイント:押入れ下段の大きなスペースを占領しがちな布団をコンパクトに立てて収納することで、空いたスペースを有効活用できます。その上部にさらに収納ボックスを重ねるなど、縦の空間を効率的に使い、空間を倍にする効果が期待できます。キャスターで簡単に引き出せるため、布団の出し入れも苦になりません。
  4. キャスター付きスリムワゴン/ブックワゴン
    • 活用場所:主に下段の隙間、または上段の端
    • 特徴:幅が狭く、ちょっとした隙間や、押入れの片隅に収まるスリムなワゴン。本や書類、日用品のストックなどに便利です。
    • 「二段」活用ポイント:押入れの側面のデッドスペースや、下段の隅など、これまで見過ごされがちだった場所を有効活用できます。必要な時にサッと引き出して使え、隠れた収納力を引き出します。

「二段」の空間をさらに賢く使うための追加アイデア

  • 突っ張り棚やコの字ラックで「縦」を仕切る: 上段や下段の空間が広すぎる場合は、突っ張り棚やコの字ラックを設置して、棚板を増やすように空間を区切りましょう。これにより、物が積み重なるのを防ぎ、「高さ」を最大限に活かせます。
  • 「立てる収納」を徹底する: ファイルボックスやブックスタンドなどを活用して、衣類やバッグ、本などを「立てて」収納しましょう。平置きよりも格段に多くのものを収納でき、取り出しやすくなります。
  • ラベリングをする: 中身が見えない収納ケースやボックスには、必ずラベリングをして、何が入っているか一目でわかるようにしましょう。家族みんなが共有できることが、散らからない秘訣です。
  • 「とりあえず」の場所を作らない: 使ったものは必ず元の場所に戻す「物の住所」を決めておくことが重要です。これにより、物の散乱を防ぎ、常にすっきりした状態を保てます。
  • 定期的な見直し: 一度整理しても、物の量やライフスタイルは変化するもの。季節の変わり目や半年に一度など、定期的に押入れの中を見直して、不要なものがないか、使いにくくなっている場所はないかチェックしましょう。

まとめ

押入れの「二段」構造は、一見すると使いこなすのが難しいように思えるかもしれません。しかし、今回ご紹介した「仕分け」「ゾーニング」「キャスター付き収納家具の活用」というステップとワザを実践することで、その隠された収納力を最大限に引き出すことができます。

特に、キャスター付きの収納家具は、押入れの深い奥行きや、下段の重い物の出し入れといった悩みを解決し、ストレスなく効率的に収納するための強力な味方です。

あなたの押入れが、まるで空間が倍になったかのように賢く整理され、より快適で心地よい暮らしが送れるようになりますように!

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