「うちのマンションの押入れ、奥の物が取り出せなくて…」 「クローゼットが小さすぎて、もうパンパン!」 「収納スペースのはずなのに、なんだか使いにくくて物が溢れてる…」
マンションにお住まいの方から、こんな切実な声をよく聞きます。そう、マンションの押入れやクローゼットは、限られたスペースであるがゆえに、「使いにくい」と感じている方が本当に多いんです。いつの間にか、何が入っているか分からない「ブラックホール」になっていませんか?
でも、諦めないでください! その使いにくい収納、プロの整理術を取り入れれば、劇的に改善できるんです!
今回は、収納のプロである私が、マンション特有の小さい押入れやクローゼットを整理整頓し、収納力を格段にUPさせるための具体的な方法を、おすすめの収納家具や収納グッズを交えながら徹底解説します!
なぜ使いにくい?マンション収納の「あるある」原因
まず、なぜマンションの押入れやクローゼットが使いにくいのか、その原因を探ってみましょう。
- 【押入れ】特有の「深すぎる奥行き」: 伝統的な押入れは奥行きが約80cm前後と深く、奥に入れた物が取り出しにくい。結果的に手前のスペースしか活用できず、奥はデッドスペース化しがち。
- 【押入れ】「中段」による空間の分断: 押入れの真ん中にある「中段」は便利ですが、その下(または上)の広大な空間をどう使うかが難しい。ただ物を積み重ねると下の物が取り出せなくなります。
- 【クローゼット】「ハンガー下の空間」がもったいない: ハンガーパイプが1本だけの場合が多く、下に広大なスペースが空いているのに活用しきれていない。
- 【クローゼット】「棚不足」で物が混在: ハンガーパイプと枕棚(上部の棚)だけ、というシンプルな構造が多く、畳む衣類やバッグなどの置き場所に困る。
- 【共通】現代の持ち物に合っていない: 元々布団収納がメインだった押入れや、シンプルなクローゼットは、多様化する現代の衣類や小物、家電などを効率的に収納するための「仕切り」や「工夫」が不足している。
これらの「使いにくさ」を解消することが、劇的改善への第一歩です!
プロが実践する!劇的改善の3つの基本原則
使いにくい収納を改善するために、プロが必ず押さえている基本原則があります。
- 「縦」に区切って重ねない! 物を直接積み重ねるのはNG!下の物が取り出しにくく、雪崩の原因にも。棚や引き出し、ボックスを使って空間を「縦」に区切り、各段にアクセスしやすくしましょう。
- 奥行きを「手前と奥」で使い分ける! 特に押入れの深い奥行きは、「手前=よく使う物」「奥=使用頻度の低い物」と分けて考えます。そして、奥の物も簡単に出し入れできる仕組み(キャスター付きなど)を取り入れるのが鍵!
- 「定位置」を決めてゾーニング! 「ここは衣類」「ここはバッグ」「ここは季節家電」のように、収納スペースごとに「何をしまうか」を明確にします(ゾーニング)。そして、すべての物に「住所(定位置)」を決めることで、迷わず出し入れでき、リバウンドを防ぎます。
この3原則を意識しながら、具体的なテクニックを見ていきましょう!
収納家具&グッズ活用!劇的改善テクニック5選
基本原則を踏まえ、収納家具やグッズを使った具体的な改善テクニックをご紹介します。
テクニック1:【押入れの奥行き対策】キャスター付き収納を導入!
- 使うモノ: キャスター付き押入れ収納ラック/ワゴン、キャスター付き引き出しケース
- 効果: 押入れ下段の深い奥行きを攻略!ラックやワゴンごと引き出せるので、奥の物もラクラク取り出せます。掃除もしやすい!布団や季節家電、使用頻度の低いストック品などの収納に最適。
テクニック2:【縦空間の有効活用】追加棚&突っ張り棒を駆使!
- 使うモノ: 押入れ用伸縮棚、クローゼット用追加棚、突っ張り棒、突っ張り棚
- 効果: 押入れの中段上や、クローゼットのハンガー下の空きスペースに棚を追加して収納力を倍増!突っ張り棒で簡易的な棚を作ったり、もう一段ハンガーパイプを増やしたりすることも可能。バッグや帽子を吊るすのにも便利。
テクニック3:【見た目も収納力もUP】収納ケースを統一&スタッキング!
- 使うモノ: 同シリーズの収納ケース(プラスチック、布製など)、ファイルボックス
- 効果: ケースのサイズや色を揃えるだけで、見た目が驚くほどスッキリ!スタッキング(積み重ね)可能なタイプを選べば、縦空間を無駄なく使えます。ファイルボックスは、立てて収納したい書類や、型崩れさせたくないバッグの収納にも◎。ラベリングすると中身が一目瞭然!
テクニック4:【クローゼット下段攻略】引き出しユニットを設置!
- 使うモノ: クローゼット用引き出しユニット(チェストタイプ)
- 効果: ハンガー下のデッドスペースに引き出し収納をプラス!畳む衣類(Tシャツ、ニット、下着、靴下など)がきれいに収まり、格段に使いやすくなります。高さが選べるので、吊るした衣類の裾がつかないサイズを選びましょう。
テクニック5:【小物整理の鉄則】仕切りで「住所」を明確に!
- 使うモノ: 引き出し用仕切り板、小型ボックス、ブックエンド
- 効果: 引き出しの中や棚の上で、靴下や下着、ネクタイ、アクセサリーなどの小物類がごちゃ混ぜになるのを防ぎます。ブックエンドは棚の上で本やファイルを立てるだけでなく、畳んだ衣類を立てて収納する際の仕切りとしても優秀!
キレイを維持するための「ひと工夫」
劇的に改善した収納も、維持できなければ意味がありません。
- 定期的な見直し: 半年~1年に一度は中身を見直し、不要な物がないかチェック。
- 「使ったら戻す」の徹底: すべての物に決めた「定位置」に戻す習慣を!
- 余裕を持たせる: 収納スペースの8割程度の収納量を心がけると、出し入れしやすく、キレイを保ちやすくなります。
まとめ:使いにくい収納は「仕組み」で変えられる!
マンションの「使いにくい」押入れやクローゼットも、基本原則を理解し、適切な収納家具やグッズを「仕組み」として取り入れることで、必ず使いやすく、収納力のあるスペースに生まれ変わらせることができます。
今回ご紹介したテクニックは、どれも「プロ」が実践している効果的な方法ばかり。
- 縦に区切る!
- 奥行きを使いこなす!
- 定位置を決める!
この3つを合言葉に、キャスター付き収納、追加棚、突っ張り棒、収納ケース、引き出しユニット、仕切りなどを上手に活用してみてください。
もう「開かずの間」なんて言わせない! あなたも今日から収納上手になって、使いやすく美しい、自慢の収納スペースを手に入れましょう!