玄関に置く靴収納(シューズボックス)、皆さんはどんな基準で選んでいますか? 収納力はもちろん大切ですが、玄関は「家の顔」とも言われる場所。見た目の印象も絶対に妥協したくないですよね。
そして、その印象を大きく左右するのが、何を隠そう『扉』なんです! 扉のデザインひとつで、靴収納全体の雰囲気はもちろん、玄関空間全体のイメージまでガラリと変わります。
でも、扉の役割はそれだけではありません。「隠す」という基本的な機能に加え、「使い勝手」や「特定の機能」にも大きく関わってくる重要なパーツなのです。
今回は、「ただ隠せればいい」だけじゃない、あなたが靴収納の『扉』に求める機能に注目して、おすすめの扉タイプをご紹介していきます!特に人気の高い「省スペース」「通気性」「空間を広く見せる」という3つの機能にフォーカスし、それぞれに最適な扉タイプを提案しますので、ぜひあなたの靴収納選びの参考にしてくださいね!
扉の役割は「隠す」+「α」! 機能で選ぶという視点
靴収納の扉は、散らかりがちな靴を隠して玄関をスッキリ見せる、という大切な役割を担っています。でも、それだけではありません。
- 開閉方式による使い勝手や必要スペースの違い(開き戸、引き戸、フラップ扉など)
- 素材やデザインによる意匠性(木目調、光沢仕上げ、ミラーなど)
- 構造による付加機能(通気性、採光性など)
このように、扉には様々な側面があります。だからこそ、「どんな機能が欲しいか?」という視点で扉を選ぶことが、より満足度の高い靴収納選びに繋がるのです。
それでは、具体的な機能別に見ていきましょう!
【機能1】省スペースを最優先! → おすすめは「フラップ扉」
こんなあなたにおすすめ:
- とにかく玄関が狭い!
- 通路を最大限広く確保したい!
- 奥行きの浅い靴収納を探している!
「フラップ扉」は、扉が手前にパタンと倒れるように開くタイプ。内部の棚に靴を斜め、または縦に近い形で収納する構造が多く、驚くほど奥行きがスリムなのが最大の特徴です(製品によっては20cm以下のものも!)。
最大のメリットは、扉の「開閉スペース」がほとんど不要なこと。開き戸のように扉が手前に大きく開いたり、引き戸のように左右にスライドさせるスペースも最小限で済みます。壁際にピッタリつけても、スムーズに靴の出し入れが可能。
まさに、日本の狭小な玄関事情が生んだ、省スペースの切り札とも言える扉タイプです。設置スペース(特に奥行き!)が限られている場合には、まず検討したい選択肢と言えるでしょう。
ただし、 収納できる靴の高さや幅に制限が出やすい点、小物収納用の引き出しなどは付いていないシンプルな構造が多い点には留意が必要です。
【機能2】通気性で湿気・臭い対策! → おすすめは「ルーバー扉」
こんなあなたにおすすめ:
- 靴の湿気や臭いが気になる!
- カビ対策をしっかりしたい!
- 玄関の空気がこもりやすい!
- よく履くスポーツシューズなどを収納したい!
「ルーバー扉」とは、羽板(はいた)と呼ばれる細長い板を、隙間を空けながら平行に組み付けたデザインの扉です。ブラインドのような見た目を想像すると分かりやすいかもしれません。
この隙間がポイント! シューズボックス内部の空気が自然に循環するため、通気性が抜群なんです。湿気がこもりにくく、靴の大敵であるカビの発生を抑制したり、気になる臭いを軽減したりする効果が期待できます。
特に湿度の高い日本の気候には嬉しい機能ですよね。雨に濡れた靴を乾かしてからしまうのが理想ですが、少し湿った状態でも、ルーバー扉なら他の扉タイプより安心して収納しやすいかもしれません。見た目も、ナチュラル、カントリー、モダンなど、意外と様々なテイストにマッチします。
ただし、 隙間がある分、ホコリが内部に入りやすい可能性はあります。また、完全に中身を隠したい場合には不向きかもしれません。
【機能3】玄関を広く、明るく見せる! → おすすめは「ミラー扉」
こんなあなたにおすすめ:
- 玄関が狭くて暗い印象…
- 圧迫感をなくして、広く見せたい!
- 玄関に姿見を置きたいけど、スペースがない!
「ミラー扉」は、その名の通り、扉の前面が鏡になっているタイプです。
鏡には、光を反射して空間を明るく見せたり、風景を映し込むことで奥行きがあるように感じさせたりする効果があります。これを靴収納の扉に採用することで、手狭な玄関でも開放感が生まれ、広く明るい印象を与えることができるのです。圧迫感を軽減したい場合には、非常に有効な選択肢です。
さらに、姿見としての実用性も兼ね備えているのが嬉しいポイント。外出前の身だしなみチェックを玄関でサッと済ませることができます。別に姿見を置くスペースがない場合にも一石二鳥ですね。
ただし、 鏡なので指紋や汚れが目立ちやすく、こまめなお手入れが必要です。また、映り込むものによっては、かえってごちゃついた印象になる可能性も。設置場所と、鏡に何が映るかを考慮すると良いでしょう。
あなたが「扉」に求める最優先機能は?
さて、3つの機能と、それぞれにおすすめの扉タイプをご紹介しました。
- 省スペース → フラップ扉
- 通気性 → ルーバー扉
- 広く見せる → ミラー扉
もちろん、「開き戸」や「引き戸」、「扉なし(オープンタイプ)」にもそれぞれの良さがありますし、デザインの好みも重要です。しかし、「何か特定の機能が欲しいな」と考えているなら、ぜひ今回ご紹介した扉タイプを検討してみてください。
あなたの玄関の状況や、靴収納に求める「最優先の機能」は何でしょうか? それを明確にすることで、きっと最適な一品が見つかるはずです。
まとめ:デザインも機能も諦めない!扉にこだわって理想の靴収納を
靴収納の「扉」は、単なる目隠しではありません。玄関の印象を決定づけ、日々の使い勝手や収納環境にまで影響を与える、とても重要な要素です。
今回ご紹介したように、「省スペース」「通気性」「空間演出」といった機能面に着目して扉を選んでみると、これまで以上にあなたのライフスタイルや玄関空間にフィットした、満足度の高い靴収納が見つかるかもしれません。
デザインはもちろん、ぜひ「扉の機能」にもこだわって、あなたにとって理想的な靴収納を手に入れてくださいね!